秘密の花園


秘密の花園/1993年/映画


メアリーの服装が

とてもかわいい。


これは

子供の時にしか着ることのできない服


赤いニットのベレー帽は

手編みに見える


縄跳びのシーンの

茄子紺のタートルニットに黒いスカート、

飛び跳ねると見える、スカートの下に穿いた白いペチコートが

ものすごくかわいい


普段着ているワンピースも

レースが多用されていたり

ウエストのリボンの細やかな刺繍など

見どころがたくさん


麦わら帽は

今、大人がかぶっていても違和感がないかもしれないが

メアリーが、必要だからかぶっている、という自然な状況の素敵さと

おしゃれだからかぶる、という意図的なものとでは

大きな隔たりがあるだろう


おしゃれだから身に着ける、

おしゃれに見られたい、

もちろんそうなのだけれど

そのなかに

これが大好き、という気持ちが含まれていない、

もしくは

比率として低い場合

本当の素敵には届かない気がする


子供の着る服は

大人が選んで着せている場合も

大人側の「これが大好き」が含まれているだろうし

子供自らが選んで着ている場合も

「これが大好き」があふれているように思う


そんなふうな

ただの小手先のおしゃれ、ではない

大好きのあふれる服を見たいし、着たい。