田中冬二


田中冬二という詩人を知ったのは

たまたま読んだ本のなかに

紹介されていて


すぐに

図書館で探してみたら

全集のなかにあるようだったので

ぱらぱらと読んでみた


立ち読みで

さらっと読んだとき

うーん、どうかなぁ

と思って

一度本棚に返そうと思ったのだけれど


まぁ、借りておいて

落ち着いて読んで

合わなければ読まなければいいのだし

とりあえず借りて帰った


帰ってから

じっくりと読んだ時

立ち読みでは気づけなかった

自然の描写が

とても好みで


色やにおいなどが

ありありと思い浮かぶような

そんな言葉の選び方がしてあって

とても好きになってしまった


冬二さんは

出雲の銀行で働かれていた時期が

あるそうで

そんなところも

親近感がわいて


昔の詩はとくに

もの悲しい雰囲気だったり

難しすぎる言葉が使われていて

理解できなかったりして

とっつきにくい印象だったけれど


冬二さんの詩は

読んでいてほっとするような

詩が多く

もっと読みたいと思わせる。


現行で買える本は

「青い夜道」だけ(多分)なのが

残念だけど

図書館で読めるものは

全部読んでみたいと思っている。